小泉元総理とのアポをドタキャン
2020年10月7日、町民の会は、住民投票条例の制定を求める署名を町に提出しました。このあと、報道陣の取材に応じた町民の会の共同代表から、11月3日に小泉純一郎元総理が寿都町で講演することになったと発表しました。
それを聞いた報道陣はすぐに片岡春雄町長にコメントをとりました。「どういう話をするかわからないが喜んで会う」と答えたことが朝日新聞に載りました。
町民説明会の場で、さんざん「勉強しましょう」と繰り返していた片岡町長です。経済産業省やNUMOのような地層処分を推し進める人たちの言う勉強ではなく、総理大臣としてかつて原発を推進していたが、今では脱原発を唱えるようになった小泉さんの話も聞いて勉強する気があるのだなと、私たちは感じました。
講演の前には、町民の会から招待状を片岡町長に送りました。町役場からも、町長と町長夫人、さらに副町長も出席すると連絡がありました。
そして、講演の日になりました。日帰りの強行軍でいらしてくれた小泉さんには会ってほしい人がたくさんいました。町民の会の共同代表からは、町の現状を訴えました。文献調査に反対する議員の皆さんも面会しました。黒松内町の鎌田満町長は所用でいらっしゃらなかったのですが、代理の方が小泉さんに挨拶に見えられました
そして片岡町長です。来ると言っていたので、小泉さんにはその旨を話していました。「誰が来ても会うよ」と、小泉さんは笑顔で待っていましたが、講演時間になっても、とうとう現れず。町長夫妻と副町長の椅子は最後まで空いたままでした。欠席するという連絡もありませんでした。
小泉さんは、さして気にしていないようでしたが、元総理大臣が自分の町を訪問しているにもかかわらず、それを迎えるべき町長たる立場の者がアポをドタキャンするとは信じられません。
前述の朝日新聞記者が、欠席した片岡町長に取材に行ったところ、「悩んだ揚げ句、行かないことにした」と答えたそうです。「勉強しましょう」という言葉と裏腹の態度が残念です。